VIEW21 2001.02  新課程への助走
 中高連携が新課程で果たす役割を探る

中高連携が新課程で果たす役割を探る

 中高連携はその重要性が認められながらも、実現しにくかった課題ではあったが、新課程実施を目前に控えて、再び注目されている。中学校でも'02年度より学習指導要領が大きく変わり、今までとは異なる教育内容となる。その生徒に対応するために、中学校と連携し、実状を探ることが一層大切となるからだ。中高連携は新課程においてどのような役割を果たすのだろうか。その重要性を探る。


中高連携の新しい形

 公立の中高一貫教育校の設置が進むなど、大きな動きが見られる中高連携。中学校の実状を詳しく把握し、教科指導に活かせるだけでなく、中学校と高校の教師の意識の溝を埋めるなど、様々な効果も期待できる。しかし、中高連携の本格的な取り組みは始まったばかりで、克服すべき課題も少なくない。

宮崎県立宮崎南高校の事例

 中学校だけでなく、小学校とも協力をして、新しい教育の在り方を探っている宮崎県立宮崎南高校。小・中・高で授業を公開し、指導方法を検討したり、児童・生徒の学習に関する意識調査を行うなど、学校段階を越えた連携で、児童・生徒の実状や教育の問題点を洗い出し、各校の指導に活かそうと動き出している。


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