VIEW21 2001.02  指導変革の軌跡 愛媛県立今治西高校

愛媛県立今治西高校

進路座談会
3年生の実体験に基づく話で、
2年生の受験意識を高める

愛媛県立今治西高校
創立100年の伝統校。徳・知・体の調和のとれた健全な心身の発達を目指した、個性の豊かな人間の育成を教育目標としている。部活動は体育部、文化部共に活発で、特に野球部は春夏合わせて甲子園に15回出場('95、'99年はベスト4)、ボート部は'00年度も世界ジュニア大会に出場している。他に'00年度は登山部、放送部も全国大会に出場。

写真 愛媛県立今治西高校 設立 1901年(明治34年)
形態 共学/普通科
生徒数(一学年) 360名
'00年度入試実績 東京大3名、京都大5名、大阪大16名、岡山大37名など国公立大に238名の合格者を輩出。私立大は早稲田大12名、立命館大27名など。

今治西高校……指導のポイント

  1. 3年生が実体験を基に2年生に話をする
    2年生にとって身近な存在である3年生に受験に関する話をしてもらい、受験への早めの意識付けを行う。3年生のリアリティのある話は2年生にとって強いインパクトがある。
  2. 最適な時期である11月に実施
    11月、2年生は受験態勢への切り替えを意識し、3年生は受験勉強に集中している。聞く側話す側、両者にとって最適の時期。
  3. 自由参加と全員参加の利点を活かす
    自由参加だと質疑応答も活発に行われ、全員参加にすれば受験を意識していない生徒へ働きかけられる。年度ごとに実施形態を決める。


写真 河野哲弘 写真 大内洋一郎
愛媛県立今治西高校進路指導主事
河野哲弘
Kono Tetsuhiro
教職歴35年。同校へは2度目の赴任で、今年で5年目。担当教科は地歴・公民。「努力にまさるものなし」を進路指導の指針としている。
愛媛県立今治西高校教諭
大内洋一郎
Ouchi Yoichiro
教職歴22年。同校に赴任して6年目。今年度は2学年担任。担当教科は数学。「生徒には、まじめにコツコツと意欲を持って物事に取り組むよう指導している」
写真 竹林和美 写真 井上敏憲
愛媛県立今治西高校教諭
竹林和美
Takebayashi Kazumi
教職歴27年。同校に赴任して5年目。今年度は3学年の担任。数学担当。「生徒が竹林ファミリーの一員と感じられるような、クラスの和を作り出したい」
愛媛県立今治西高校教諭
井上敏憲
Inoue Toshinori
教職歴16年。同校に赴任して7年目。今年度は2学年の担任を務める。担当教科は英語。「進路と教科、どちらもバランスよく指導したい」

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