VIEW21 2001.06  指導変革の軌跡 和歌山県立桐蔭高校

和歌山県立桐蔭高校

出張講義
数多くの大学教員を招いての
模擬講義で生徒の意欲を喚起

和歌山県立桐蔭高校
創立122年。'91年に数理科学科、'99年に総合人文科を開設。両学科には県全域から生徒が集まる。校訓は「文武両道」。豊かな人間性を備えた人材育成を目指す。部活動は、'00年度、硬式野球部が春の甲子園の21世紀枠候補(近畿代表)に。陸上部、卓球部、囲碁部も、近年全国大会に出場。
住所/和歌山市吹上5丁目6-18 電話/073-436-1366

写真 和歌山県立桐蔭高校 設立 1879年(明治12年)
形態 共学/数理科学科、総合人文科、普通科
生徒数(一学年) 約320名(内、数理科学科、総合人文科、それぞれ約80名)
'01年度入試実績 東京大、京都大、大阪大など、国公立大に191名、早慶・関関同立など私立大に延べ459名が合格。

桐蔭高校……取り組みのポイント

  1. できるだけ多くの大学に協力を要請
    広い分野を網羅し、かつ数多くの講座を設けるために、地元大学をはじめ、関西一円の国公立大に協力を要請。大学側の高校への関心の高さも好材料となり、結果、35の講座を設置することができた。
  2. 生徒が「受け身」にならないような工夫
    進路だよりでの事前の意識付けや、実施当日に講師の誘導を生徒に任せるなど、生徒が「自分たちの行事」と受け取るよう工夫する。
  3. 他の行事とリンクさせる
    「桐蔭総合大学」で生まれた進路意識を、他の行事でさらに育てる仕掛けをつくる。


写真 和坂浩年 写真 嶋田博文
和歌山県立桐蔭高校第1学年主任
和坂浩年
Wasaka Hirotoshi
教職歴20年。同校に赴任して11年目。数学担当。'00年度までの3年間、進路指導部長を務めた。「生徒それぞれが持っている素晴らしい可能性を引き出してやりたい」
和歌山県立桐蔭高校進路指導部長
嶋田博文
Shimada Hirofumi
教職歴19年。同校に赴任して8年目。理科、生物担当。'00年度は1学年主任を務めた。「くっつきすぎず、離れすぎずに、生徒の持つ好奇心を育てていきたい」

<前ページへ  次ページへ>

このウェブページに掲載のイラスト・写真・音声・その他のコンテンツは無断転載を禁じます。