VIEW21 2001.09 |
新課程への助走 週5日制に向けたカリキュラム編成の試み(1) |
事例3東京都立日比谷高校の場合同校は'02年度から45分授業の実施を決定し、同時に「土曜日に学校の自習室を開放する」という取り組みを検討している。その概略は本誌6月号でも既に紹介しているが、その後行われている同校の取り組みを追った。 自主的な「学び」を支援する「PUSH」の場に 週5日制の「ゆとり教育」の中で、生徒が自ら様々な学びの機会を得ていく支援をしたいという思いで発足したのが、同校の「土曜日開放委員会」である。学校と保護者が知恵を出し合い、今年6月より「土曜日の自習室開放」の試行が始まった。今年度内に計14回試行する予定だが、現状では左上の資料に示す形で運営がなされている。同校の内田和博教頭は「この取り組みは『授業の補充』ではない」と強調する。 卒業生とのつながりを活かす「サポートティーチャー」 自主参加した生徒からの「自習室」への評価は予想以上に高く、学校としても'02年度実施への手応えは十分のようである。その最大のポイントは「サポートティーチャー」(以下、ST)の存在にあるようだ。「自習室」は休日の土曜日開催なので、同校の教師が直接的に生徒を指導することはない。その代わりにSTと呼ばれる現役大学生12名が生徒の質問にきめ細かく対応するなど、その自学自習を力強く支援している。 教師に与える好影響が新たな学校の活性化へつながる 教師自身も「自習室」で生き生きと課題に取り組む生徒の様子に良い刺激を受けているようである。生徒の学びへの興味や関心、自発的な「やる気」を引き出すことができれば、もっと積極的な学習が可能だと改めて感じたとの声も上がっている。
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