ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
新課程のスタート状況と今後の展望
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【1】 新課程の基本的課題への対応状況
6割以上の高校がSI構築から議論をスタート
 今回の学習指導要領は、「総合的な学習の時間」、学校設定科目の設定など学校裁量を拡大し、教育課程編成の弾力化を図ることによって、学校の特色化を推し進めるねらいをもっているとされる。このことは、学区の拡大や撤廃などによる「学校選択」の拡大と相まって、学校に従来の教育理念や教育目標の見直しを迫ることになった。資料1に見るようにSI(スクール・アイデンティティ)の構築に関して、「SIの議論がなされ、そのSIに基づいて、新課程の対応が検討された」とする高校は、全体で63.6%に及ぶ。「SIの議論自体がなされなかった」とする高校は2割程度にすぎない。
資料1
 
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