ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
新課程・完全週5日制下の中学校の授業と学習指導
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(8)家庭学習指導
宿題を出す頻度、量共に増加傾向、ただし家庭学習時間の指導は減少
 宿題を出す頻度や、1回当たりの宿題の量を97年の調査と比較すると、頻度、量共に増加している。宿題を出す頻度については、「ほとんど出さない」の割合が97年の4割弱から2割5分程度まで減少し、「授業の度に出す」「授業2、3回に1回くらい出す」が合わせて3割強から5割弱まで増加した(図10)。また、1回当たりの宿題の量も増えている。教科ごとに宿題の頻度を見ると、外国語が最も多く、次いで数学となっている(図11)。
 一方で「普段家庭で何時間程度学習するように指導しているか」という問いについては、指導しているという回答が約7割から6割強に減少し、指導している時間についても、2時間以上は5割強から4割に減少、1時間以下の割合が増加した(図12)。こうした変化の背景には、学力低下への危機感を受けて宿題を出す頻度、量は増加させているものの、一方で、生徒の学習離れ等により、家庭学習時間の指導は難しくなってきているという現状がうかがえる。
 また、土曜日の生活や学習の指導については、「家庭等に委ねたい」と考える割合が6割を超えた(図13)。
図10、11、12、13
 
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