ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
保護者向け進路シラバスによる導入期の情報提供
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連携の必要性が増す学校と保護者
 2003年度新課程の実施、大学全入時代の到来、大学改革の進展など、近年、高校を巡る教育環境は大きな転換期を迎えている。特にこの春の新課程の実施に向けては、学力向上を視野に入れた週末授業の実施や「総合的な学習の時間」の活用、あるいはカリキュラム編成の工夫による授業時間の確保など、学校現場でも様々な取り組みが行われてきた。
 しかし、こうした対応を行いつつも、多くの教師が「学校サイドのみでの対応はもはや限界である」と感じている。確かに学力向上や「生きる力」の育成など、高校に求められる役割が多様化する中、現場の努力だけでは、物理的・時間的な制約から今以上の対応は難しいと言わざるを得ないだろう。
 そんな中、多くの高校が摸索しているのが「家庭の教育力」を今以上に引き出し、生徒の育成に積極的に活用する道である。学習の動機付け、基本的な生活習慣の確立、進路観の育成などにおいて家庭が果たす役割は極めて大きく、これらに保護者が積極的に取り組むならば、そこには大きな可能性が見えてくるであろう。特に、新1年生を迎えるこの時期に、保護者に対する積極的な働き掛けを行うことは、今後3年間の指導にも大きなプラスの効果を生む。保護者に対して学校の指導方針をしっかり伝えると共に、学校が保護者に期待する役割についても明確な意識付けを行いたい。
 
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