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学校全体の運営計画が評価の対象に
今回の改正においては、個々の「教育活動」だけではなく「学校運営の状況」についても自己点検・評価をすることが求められている。
学校現場が自己点検・評価に取り組んできたことは既に述べたが、実はその多くは「授業内容」や「進路指導」といった個々の教育活動に対する評価であった。そのため、従来は、学校運営全体を包括する視点が必ずしも明瞭ではなく、調査(R)→計画(P)→実行(D)→点検・評価(C)→修正(A)という指導改善のサイクル(
資料2
)も局所的なものにとどまってきた。
SIを頂点としたR-PDCAサイクルが求められる
高校現場がこうした課題に応え、かつ、評価を通じて学校を活性化していくためには、学校運営全般において、しっかりと機能するR-PDCAサイクルを確立することが求められる。そのためには、
(1)従来から実施してきた個々の教育活動におけるR-PDCAサイクルの統合・体系化
(2)結果としてSIに基づいて教育活動が実践されたかどうか、学校運営全体をチェックするためのR-PDCAサイクルの確立
(3)それらの実践を通した学校としての長期ビジョンやSIの実現
という流れで、自己点検・評価を捉えることが重要だろう(
資料3
)。
今号では、学校活性化に向け、どのような自己点検・評価を構築すべきかを掘り下げてみたい。
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