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1月の面談のポイント |
この時点ではセンター試験の結果を踏まえた受験大の最終決定が面談の主軸となる。受験大が決定すれば、あとは当人の努力による部分が大きいので、ここでは、精神的なフォローの在り方や、生徒の健康管理に向けたアドバイスなどを、保護者に意識的に行うようにしたい。
まず、精神面でのフォローについてであるが、この時期の保護者の多くは、「受験生の親として、何か子どものためにしてあげたい」という気持ちに駆られている。実際、図1は弊社が実施したアンケートの結果であるが、「夜食等、食事面での配慮」あるいは「(勉強法・進路など)本人の意見を尊重し、口出しを控えた」といった配慮を、かなりの保護者が意識的に行っていることが示されている。 |
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ただし、保護者の気持ちが前面に出すぎて、子どもにプレッシャーを与える言動につながらないよう注意を促しておきたい。図2からも分かる通り、受験生の多くは「普段通りで、特別干渉されなかった」ことに、一番感謝しているのである。具体的な勉強法のアドバイスなどよりは、「言葉や態度で応援してくれた」「体調面に気を配ってくれた」といった、どちらかと言えば「見守る」タイプのフォローを喜ぶ傾向にあるようだ。 |
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なお、子どもが「してほしくなかったこと」を図3に挙げた。保護者の意識とは必ずしも一致しない部分も多いと思われるので、情報提供時にはこのようなデータを示しながらアドバイスするようにしたい。 |
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ただでさえ神経過敏な受験期に、保護者の方が特別な配慮をするのは、かえって生徒を刺激することにもつながりかねない。栄養価の高い食事を準備してあげる、温かい言葉を掛けてあげる、夜食に果物を準備しておいてあげるといった、ささやかな心配りこそが、この時期には求められると言えるだろう。 |