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「かかわり」を通じてモチベーションを高めたい |
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以上のようなアプローチを通じて、同校の生徒たちは、3年次の頭までには自律的な学習者としての基礎を身に付ける。「3年次になってからは、目先に入試が控えていることもあって、放っておいても勉強しますよ」と近藤先生は語るが、それも、生徒の学習モチベーションを高める体系的な取り組みがあってこその成果と言えるだろう。実際、同校の大学入試の結果を見てみると興味深い傾向が見えてくる。現役合格者が9割近くを占める上、その半分は後期日程での「逆転合格」なのだ。最後までモチベーションを失わない生徒たちだからこそ、このような成果につながっているのだろう。森本先生は、これまでの成果と今後の展望について次のように語ってくれた。
「どのような動機づけ手法を取るにせよ、生徒のやる気を引き出すためには、結局生徒と『かかわる』ということに尽きると思います。生活指導も個人面談も生徒とかかわり(concern)、ケアし(care)、絆を結んでいく(connection)。この3Cを大切にしてきたからこそ、様々な施策が生徒の心に響くのではないでしょうか。今まで培ってきたノウハウをさらに体系化するのはもちろんですが、生徒と教師が人間的な触れ合いを通じて、互いのモチベーションを高めていくという本校の良き伝統は、今後ともしっかりと残していきたいですね」 |
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