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VIEW'S REPORT
進研ゼミ研究レポート |
変わる大学入試で求められる教科学力 |
近年、大学入試問題の質が大きく変わろうとしている。
今後の大学入試で問われる力、その育成に向けた指導法をどのように考えていけばよいのか、進研ゼミ高校講座の教材開発部よりレポートする。 |
大学入試で求められる教科学力を、いかにして生徒に身に付けさせるか―。
この課題に対して高校現場では、より効果的な指導方法を目指し、常に改善に取り組んでいる。
高校の取り組みとしては、例えば、毎年、旧帝大の入試問題の傾向分析を行い、3年次における個別学力試験対策の精度を高めている学校。あるいは、地元国公立大の要求学力を到達目標として設定し、毎年、各教科の学習指導計画を修正している学校など様々だ。
また、新入生の学力実態調査や、中学校の教科書研究などを行って、新入生の学力構造を分析した上で、3か年の学習指導計画を組み立てる学校も多い。
このように、「大学入試問題の分析」「新入生の学力・学習習慣の実態把握」は、指導方法の見直し・改善をするために必要なアプローチだと言えるだろう。
しかし、近年の大学入試の多様化、生徒の学力・学習習慣の変化が進行する中で、効果的な学習指導方法を構築することは難しくなってきていると言える。大学入試で言えば、国公立大の個別学力試験で求められる要求学力の変化に伴い、出題方法も年々多様化している。
一方で、高校生の学力については、2004年1月、文部科学省より、高校3年生を対象に実施された全国規模の学力調査結果が公表されたが、4教科(国数英理)7科目中、国語を除くすべての科目で想定正答率を下回る結果となった。
こうした背景を踏まえ、「大学入試で求められる教科学力をどのように生徒に身に付けさせるか」という課題解決へのアプローチ法を、今一度具体的にしておくことが望ましい。
課題解決に向けたアプローチとしては、今後、次の3点が重要になると思われる。
(1)大学入試問題の傾向を踏まえた上で、生徒の学力・学習習慣の実態を把握・分析する
(2)前記を踏まえ、生徒に身に付けさせる各教科の「力」「思考法」を整理する
(3) その「力」「思考法」の養成にはどのような指導法が効果的かを検討する
そこで今回は、前記(1)、(2)、(3) の流れに沿って、進研ゼミ高校講座の英語、数学、国語の教材開発部より、教材開発の手法を一つの参考として紹介しながら、大学入試で求められる力やその育成方法についてレポートする。 |
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