生徒の要望を採り入れ、従来はなかった、成績の算出方法についても欄が設けられた。シラバスの内容は学校のHP上でも公開されているので、生徒はもちろん、保護者に対するアカウンタビリティを確保することにもつながっている。
このような改良により、同校のシラバスには「学習目標の設定→学習方略の立案→到達度の自己評価→学習方法の改善」という流れで、生徒に自学自習サイクルが示されたことになる。一応の完成形ではあるが、同校ではさらに04年度にもシラバスに大きな改良を加えるという。
「04年度からは、授業シラバスに加え、各学年における学校行事の意義や進路学習の長期ビジョンを示した『進路シラバス』も作成します。授業シラバスの位置付けがより明確になることで、生徒は学校の長期的なビジョンや、一つひとつの行事の意義を事前にきちんと把握できるようになります。学校行事との兼ね合いやより長期的な学習計画の立案が可能になるのではと期待しています」
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