同校のシラバスでは、保護者が生徒と接する際の目標を1か月ごとに提示している。例えば、1年次の4月であれば「親子で語り合うチャンス」、7月であれば「学力試験の全国大会」という目標が掲げられる。もちろん、各月の目標は、学校側の指導ストーリーを踏まえたものとなっており、その内容も、生徒向けに別途配付する「『生活・進路』シラバス」と整合性を取りつつ決定された。
また、目標達成に向けた具体的な行動指針である「保護者にお願いしたいこと」欄は、できるだけ具体的な記述となるよう留意されている(図参照)。子どもとの会話の内容、更には、体調管理をどのようにすべきかといったレベルにまで記載内容が踏み込まれているのだ。「少子化の影響などもあって、保護者自身が子どもへの接し方を経験から学ぷ機会が少なくなっています。保護者にどのようなことを行ってほしいのか、学年ごとにふさわしい項目を学年団全員で考え、できるだけ具体的に示すようにしました」(那須雅博先生) |