リスニングテストは技能融合型の出題に移行する可能性も |
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一方、これからの入試を考える上で欠かせないのが、センター試験とは別に、大学が個別に課すリスニングテストの在り方である。センター試験へのリスニングテストの導入が06年度入試からスタートするため、将来的にはセンター試験との差別化を意識した出題にならざるを得ない。そのような中で松畑先生が指摘するのが、「技能融合型」のリスニングテストが拡大する可能性だ。
「既に一橋大などでは、リスニングとライティング双方の力を問う問題を出題しています(図6)。 |
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4技能をバランス良く使いこなす力を育成する、という流れの中で、このような出題が拡大する可能性は十分あるでしょうね」(松畑先生)
更に、「聞く」技能を測るリスニングテストに代わり、「話す」技能を測る出題が個別学力試験で取り入れられる可能性も考えられる。
「既に岩手県など、スピーキングテストを公立の高校入試で取り入れ始めたところもあります。英語の教員養成系の学科など、英語力が特に重視される学部・学科の場合、インタビューテストなどを取り入れることも選択肢としてあるのではないでしょうか」(新里教授) |