ベネッセ教育総合研究所
大学改革の行方 大学入試改革の現状と展望
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多様な学力を測る試験は増加の一途
 大学は社会が求める人材を育成する機能を担っている。したがって、時代と共に社会が求める人材像が変化して大学の教育内容が変われば、当然各大学のアドミッションポリシーに基づいて入試も変化することになる。
 1954年以降、30年以上に渡って日本の入試の要求学力があまり変わらなかったのは、バブル経済崩壊までの長い間日本の社会全体があまり変化を必要とせず、等質で比較的知識水準の高い人材を育成することで社会の要求をほぼ満足させていたためだろう。
 しかし90年代以降、小論文問題・論述問題・教科横断型総合問題・総合適性問題などが増加の一途をたどっている。04年度は、全国立大学法人の入学定員の約25%が教科・科目別試験以外の入試を必要としており、高校の中には既に、難関大合格者の30%がこうした試験による合格者で占められるところもある。
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