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共同研究会では広報の在り方にまで議論が深化 |
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一方、各分科会の結果を受け、その約2か月後に行われた共同研究会は、総勢約30名という規模でパネルディスカッション形式で行われた。議題は各分科会で上がった課題の整理と共有、そして、今後目指すべき「高大7年間」を見据えた人材育成ビジョンについてである。
「群馬大に進んだ卒業生からは、『高校で既に学んだ内容を初年次のリメディアル教育で基礎からもう一度習った』という声がちらほら聞かれます。このような重複や非効率を無くすためには、入試のみならず、教育内容・学習内容という視点で高大の接点を現実的に考えていくことが不可欠です。その点の共通理解が得られてこそ、地域としての人材輩出力を伸ばすことができるのではないでしょうか。結果としてそれは、地域の『最高学府』としての大学を、広い裾野で支えていくことにもつながるはずです」(篠山先生)
こうした課題意識を踏まえただけに、ディスカッションでは高大共に突っ込んだ意見を出し合った。「大学のリメディアル教育向けの教科書を、高大が共同して作るべきではないか」あるいは、「大学の広報戦略を見直すべきではないか」といった提案が積極的になされたのである。
「高大の教員が話し合う機会といっても、従来は大学側が一方的に行う『大学説明会』や、非公式な形でのヒアリングなどしかありませんでした。また、今回の取り組みを行うまでは、高校の先生方が自らの専門教科のみならず、大学教育全般に関心をお持ちだということを十分理解していませんでした。そうした意味で、第一回の『高大連携会議』は、具体的な課題解決の場であると共に、互いをよく知る場でもあったと思います」(辻教授) |
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