兵庫県立御影高校
赤松正人
Akamatsu Masahito
教職歴19年目。御影高校に赴任して8年目。数学・情報担当。進路指導部長。
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現状を打開するヒントとノウハウ ナレッジの継承(7)
テーマ
数学への興味を喚起する
数学への苦手意識を払拭し、高校での3年間、数学に興味を持ち続けられる生徒を育てるのが赤松正人先生の目標だ。「数学に対する意欲を向上させる」ために授業を工夫するのは当たり前。「総合学習」を利用した興味付けや、定期テストの出題の工夫など様々な面からアプローチを試みている。数学嫌いを直す特効薬を探すその取り組みとは?
「最後まで数学を諦めない」生徒の育成を目指す
「数学が苦手だから」私立・文系を志望し、「受験に必要ないから」早々に数学を諦めてしまう。理系を志望してはいるものの、数学に自信が持てず、志望大のランクを下げてしまう。数学の指導に関わるこうした課題は、多くの学校が抱えるものである。兵庫県立御影高校で数学と情報を担当する赤松正人先生も、この問題を憂慮する教師の一人である。
「文系でも、経済や心理を学びたければ数学は重要ですよね。また、数学を通して培った論理的な思考力は、大学入学後はもとより、社会に出てからも大いに役立ちます。数学を忌避することなく、何とかある程度の数学的なものの見方・思考力を生徒に身に付けてほしいと考えています」
そこで、赤松先生は、「数学を諦めない生徒」づくりに向けた様々な工夫を試みている。
「授業での丁寧な指導や補習などを徹底して基礎力を固めるのは当然ですが、問題は、『いかに数学に興味を持たせるか』だと思うんです。単に強制してやらせ続けても限界があります。そこで現在は、『総合学習』とのリンクや授業、定期試験の出題の工夫に意識して取り組んでいます」
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