以上の三つの観点は、現場の先生方なら誰もが実感として持っていることであろう。だが、実際にこうした効果が、学校の指導を通じて発揮できるかどうかは、指導者の力量はもちろん、学校組織として部活動や特別活動をどのように捉えるのかに大きく左右される。少なくとも校内が、「部活派」「進学派」に二分されているようでは、文武の相乗効果を生み出すことはおぼつかないだろう。 組織としてどのように「文武両道」を実現させるのか、校内コンセンサスの形成が求められている。