大学改革の行方 経済・経営系学部の改革の現状
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
  PAGE 3/7 前ページ  次ページ

資格志向に対応した新たなプログラムも登場

 また、神戸大では学生の資格取得志向の高まりに対応して、01年から公認会計士を養成する「会計プロフェッショナル育成プログラム」を設置している。入学当初から会計士を目指す学生のためのコースで、1年次から日商簿記3級、2級、1級と段階的に知識を深め、4年次前期までに公認会計士国家資格2次試験の論文試験合格を目指す。これも、100人以上の入学生が同資格の取得を希望していることが、アンケートによって判明したためだ。
  「学生は、3年次の中頃から4年次にかけて就職活動をしますが、その際、公認会計士を目指す学生の多くは、このまま公認会計士になるための勉強を続けるべきか、諦めて企業への就職を選ぶべきか、大きな岐路に立たされます。多くの学生は安全のために、就職を選ぶことが多いのですが、1年次から特訓をすることで、このまま勉強を続ければ合格できる、あるいは1、2年勉強しても難しいから就職をしようなど、ある程度の見通しを立てられるようになります。学生の適正な進路選択を実現するためにも、早い時期から始めることが大切なんです」(神戸大・櫻井教授)


  PAGE 3/7 前ページ 次ページ