日本の若者の「理科離れ」が指摘されて久しい。理科的な事象に興味を示さない、あるいは理科の授業に対する理解度が低い生徒や学生が多く、社会人の中にも科学の基礎的な素養を持っていない者が増えていると言われる。
文部科学省も事態を憂慮し、02年に「科学技術・理科大好きプラン」を策定、小中学校対象の「理科大好きモデル地域事業」をはじめ、中学校・高校を対象とした「サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)」や高校を対象とした「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」、文部科学省と環境省が連携して実施する「環境教育推進グリーンプラン」など数多くの施策を展開している(図1)。
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