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研究者としての生活を体験 |
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約1週間の研究室での生活は、生徒の知性を刺激しただけでなく、「第一線で活躍する研究者がどのような毎日を送っているのか」「オリジナリティに富む研究とは、どのような環境で生み出されるものなのか」を具体的に体感する時間にもなった。
「参加した女子生徒が、博士課程の女性研究員から将来の進路設計に関して直接アドバイスを受けることも多く、『女性でも研究者としてやっていけると分かった』という言葉が印象的でした。また、活動終了後には『もう1週間続けたい』と言い出す生徒もいました」(井先生)
最終日には、各研究室のスタッフの前で研究成果を発表し、教官から評価を受ける場も設けられている。
「指導教授が本校生徒2名だけのために直接講義をしてくださったり、研究室に生徒用の机を用意してくださったりするなど、大変恵まれた環境で研究することができました。また、院生の研究を手伝うのではなく、本校の生徒に適した専用のテーマを設定していただいたおかげで生徒の研究活動はより主体的なものになったと感じています」(藤原波一先生)
「思わぬ生徒が、こちらの予想以上の能力を発揮することがある。普通に教えているとなかなか見えてこない生徒の資質に気付くのは、SSHの活動全体を通して言えることです」(中神先生) |
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「特別課外活動」に参加した生徒のレポート。高校生が研究室で学んだことをまとめたレポートには、指導に当たった学生からのコメントが入る。その内容は、単なる添削ではなく、科学を志す若者同士のコミュニケーションのようでもある。 |
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