特集 「完全新課程生」をどう育てるか
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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スタディーサポートの実施時期を前倒し

 改良点の第一は、スタディーサポートの実施時期を、前倒ししたことだ。
  「03年度にスタディーサポートを導入した当初は、4月中旬に実施して5月のゴールデンウィーク明けに返却という流れでした。しかし、入学から1か月のブランクがあるために、生徒によっては結果をうまくスタートダッシュに生かせなかったり、気持ちの切り替えができずに、ゴールデンウィークを無為に過ごしてしまうことがありました。そこで、05年度は、入学式前の3月中に実施し、4月中に結果を返却するようにスケジュールを変更し、生徒の意識変革がスムーズにできるように配慮しました」(後藤先生)
  スケジュール変更と合わせ、4月後半に実施している面談の内容も見直されている。
  「スタディーサポートの帳票を必ず見ながら面談をするようにしました。以前に比べて学習・生活両面で的確なアドバイスができるようになり、ゴールデンウィークにダレてしまう生徒は随分減ったと思います。また、一般の学力検査とは異なる特色化選抜で入学してきた生徒の学力を、他の生徒と同じ基準で測れるようになった効果も大きいですね。授業の進め方を考える際にも、データが活用できるようになりました」(後藤先生)


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