多治見北高校でも、03年度に向けては各種の指導改革が行われた。早期の生徒把握を図るためのスタディーサポートの導入、難関大志望者を対象に隔週で開講する「特別講座」の実施、あるいは、各教科の1時間目の授業を、学習方法のオリエンテーションに充てるといった試みが、02~03年度にかけて実施されている(03年度の多治見北高校の状況については、本誌03年度9月号参照)。その後、多治見北高校では基本的には03年度のプランを継承しつつ、05年度入学生の指導プランが立てられている。進路指導主事の後藤浩利先生はその点について次のように語る。
「05年度入学生の指導プランは、新しいことを始めるというよりは、03、04年度の経験を踏まえて細かな改良を加えていった面が強いと思います。本校では『3年間で1クール』という考え方が強いので、この3年は、03年度に立てた新たな指導プランを精緻化することを重視してきました」
このような考えに基づくため、多治見北高校で05年度に実施された取り組みの多くは、既存の取り組みの細かな改良という性格が強い。具体的には、以下の2点が大きなものだという。
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