1987年の大学審議会の発足以降、大学院を含めた大学の教育研究の高度化・個性化・活性化を図るため、今日までさまざまな改革が進められてきた。
大学審議会は、入学資格や修業年限等の大学院制度の弾力化について提言した88年の答申を皮切りに、学位制度の見直しや大学院の評価、大学院の整備充実や量的整備などについて累次の答申を行った。その後、大学審議会の検討は、再編された中央教育審議会(以下、中教審)に引き継がれ、02年の「大学院における高度専門職業人養成について」の答申などが行われてきた。こうした流れの中で、一連の大学院改革の方向性が示されてきたのである。
その結果、大学院大学や通信制大学院等の新しいタイプの大学院の設置、入学資格・修業年限・学位などの制度の見直し、大学院の評価、専門職大学院制度の創設などの施策が次々と実施された(図)。
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