特に1年次では、入試の意識を国公立大に向け、安易に科目を絞らないようにさせたい。(1)は合格者数一覧に入試科目を加えたものである。科目の必須・選択の違いや配点など詳細な情報は省いたとしても、「国公立大入試には5教科7科目が必要なんだ」という意識を持たせたい。できるだけ不得意科目をつくらず、すべての科目で頑張っていくという気持ちにさせる。その効果をサポートする機能として、卒業生の声を盛り込むのも一案だ。特に、生徒の関心を引くのは(2)の「体験談」だ。先輩の体験談の中でも失敗談は生徒に非常に効果的だ。成功談だけでは「自分には無縁」と思う生徒も、失敗談であれば「自分と同じかも知れない」と受け入れやすい。もちろん、先輩が努力によって苦手科目を克服した経験などはとても参考になる。