生きたデータの見せ方・つくり方 1年生初めての模試前後の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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CASE4 教師間の共有
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図
データ作成・加工の POINT
(7)は、前年度の学年との成績層別の比較データだ。その学校の目安となる偏差値帯ごとに、度数分布を捉えられるように整理するのがポイントである。今年度の学年は、前年度に比べて「どの教科が強いのか」「どの層が厚いのか」などさまざまな観点から分析し、学年全体で共有したい。また、(8)は、過去5年間の模試の成績推移である。過去の学年の成績推移から、集団としての伸び悩みの時期や追い込みの時期などを客観的に把握しておけば、学年団として指導の方針をまとめやすくなるだろう。
プラスαの一工夫
具体的な目標を設定する
模試結果をさまざまな視点で分析、比較することで、教師自身の具体的な目標設定にも活用できる。過去の学年との比較、学校内のクラス比較、更に自校が目標とする他校のデータとの比較などを通して、模試ごとの目標を具体的に設定することが可能だ。
模試の結果を検討する場をつくる
数値目標を達成しても、しなくても、その結果に一喜一憂しているだけでは意味がない。達成したならば、「どこが良くて、成績を維持・向上していくためにはどうすべきか」。未達成ならば、「どこが悪くて、今後どうしていけばよいか」など学年全体で今回の模試結果を検討する場をつくりたい。

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