保護者への情報発信は、ITを活用したものだけではない。学年通信や進路通信などさまざまな文書の配付、学校公開などの取り組みも盛んだ。特徴的なのは、毎年4月に全生徒に配付する『小牧中学校の教育』だ(図1)。A5判で46ページに及ぶ冊子は、教育方針や教育内容を詳述しているだけではなく、保護者に求めることにも言及している。生活スタイルや学習習慣の形成、親子のコミュニケーションなど、家庭で取り組んでほしい事項を記載しているのだ。
「この冊子は保護者に対する、本校の公約といえます。教師は体を張って生徒と向き合っていますから、保護者の方々にも理解していただきたいというメッセージなのです。もちろん、家庭にはそれぞれ事情があり、できることとできないことがあると思います。しかし、保護者として最低限のことはしてほしいというスタンスは譲れませんし、譲ってはいけないという思いがあります。しっかり読んでいただくために、保護者説明会やPTA総会など、事あるごとに冊子の説明をしています」(石川教頭)
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