05年春、松山先生や小関先生は、職員会議の場で、ある提案をした。これまで生徒指導課や個々の学年、教師の取り組みとして行ってきた面談指導を、学校全体の施策として体系化するというものだ。
提出された案は、図1の通り。1学年につき、1年間に6回の面談指導週間と三者面談週間を設定する。それぞれの面談指導週間の前には、生徒に現在の学校生活や学習状況について書き込んでもらう「自己診断シート」を配付して回収。これを資料にしながら面談を実施する。そして面談終了後には「目標決定シート」を使って、生徒に今後の学校生活や学習・進路目標を立てさせるというものだ。ちなみに生徒が記入した「自己診断シート」や「目標決定シート」は、生徒への評価の材料とせず、あくまでも生徒自身が立ち止まって自己を振り返り、目標を立てる手段として用いられている。
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