このように教師が一人ひとりの持ち味を生かして自由に指導ができるのも、学年全体の支えがあってこそ。「学年主任やその他の先生の支えがなければ、面談はうまくいかない」と納富先生は強調する。
厳しい指導の結果、ときにはプレッシャーに耐えられず気持ちが不安定になる生徒もいる。そうしたときには、担任以外の教師も積極的に声をかけ、学年主任から副担任、養護教諭まで即座に情報を共有して、四方からその生徒を支える。指導の方針は、時期に応じて学年全体で立て、月1回の学年集会や週1回発行の『学年だより』により共有される。担任はその方針に沿って、その時々の模試の分析・対策に注力できるのである。
「一人ひとりの面談法は異なっても、学年団がしっかりとまとまっているからこそ、生徒は我々を信頼してくれる。学年団の団結は面談を成功させる前提だと思います」(井上先生)
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