(5)は卒業した先輩たちのこの時期の第1志望大と併願大、実際の出願大を提示したものである。生徒は今後、現時点での志望大に加えて、更にセンター試験での得点を想定して難易度に幅を持たせながら、出願候補校を選んでいくことになる。全国レベルの広い視野で出願校選択に取り組むためにも、先輩の出願結果を見せることで、生徒に入試を具体的にイメージさせたい。また、出願までの数か月で成績はまだまだ変わっていくことを理解させたい。併せて(6)のように、先輩たちが志望大を変更した要因、変更しなかった要因を伝えるとより効果的だ。そして、この時期だからこそ大学進学の意義を見つめ直し、焦らずじっくりと学習に取り組ませたい。「受験体験記」などに掲載される先輩のさまざまな声をデータ化し、志望校選定の視点や学習のポイントを具体的に提示するとよい。
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