生きたデータの見せ方・つくり方 1年生冬休み前の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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CASE3 生活習慣、学習習慣を正す
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図5,6
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■模試の成績VS学習時間の相関データ Excelダウンロード(34KB)
■遅刻回数VS評定平均の相関データ Excelダウンロード(17KB)
データ作成・加工の POINT

1年次の生活習慣は、その後の高校生活の質、更には入試本番での結果を決めるというくらい、軽視できないものである。まず生徒には、1年生のうちから安定した生活習慣を確立しておくことが重要であることを説明しておく。生活習慣を正すことで日々の授業に集中することができ、また家庭での学習時間も確保できるようになることを、客観的なデータで生徒に示すのが(5)(6)である。学習時間と模試の結果の相関などは、入試は日々の学習の積み重ねが大切であることを生徒に理解させるのに最適なデータであろう。遅刻の回数と評定平均の相関データも同様の効果を持ったデータであるが、これを紹介する際、生徒に推薦入試やAO入試の出願条件を説明してもよい。この時期、推薦入試やAO入試について理解を深めることで、大学への関心を高めたり、日々の学習を大切にしたりする効果も期待できる。

プラスαの一工夫
5教科以外の教科の重要性を伝える
卒業生の体育や美術などの教科をも含めた全体の評定平均値とセンター試験の平均点の相関データを示すことで、5教科だけを学習しておけばよいというのではなく、しっかりとすべての授業に取り組むことが重要だと意識付けることが可能だ。もちろん、全体の評定平均値の算出法を生徒に理解させることで、学校の定期テストを大切にするという意識も持たせることができる。
冬休みの学習計画を事前にチェックする
冬休み前に、生徒に冬休み中の学習計画を立てさせ、事前にチェックをする。その際、「やるべきことをできるだけ細かく記述する」「欲張らない」「調整日をつくる」「何時間勉強したかではなく、やるべきことをこなせたかどうかを重視する」など計画を立てる上でのコツを説明してもよい。また冬休みが明けた直後、冬休みの過ごし方を踏まえた「冬休みが終わって、これから1週間の学習計画」を提出させるのもよいだろう。学習の計画を消化しきれなかった生徒を奮起させる効果があるはずだ。

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