英語科、国語科の両教科でインタラクティブリーディングを実施した。はじめは日本語と英語共通の教材(天声人語)を使用。日本語も英語も筆者の主張があり、その主張をサポートするための文があること、その文章展開を理解すること、また全体把握のための要約の仕方は同じようにできるのだということを生徒に理解させた。この作業に慣れたころから、普段使用しているテキストへ移行し、更には各大学の入試問題も用いた。
■現代文の授業 天声人語の文章を読解し、文章のキーワード、キーセンテンスを見つけ、文章の要約(150語程度)を行った。キーワード、キーセンテンスの抜き出し方や、要約の仕方は、現代文の授業で一通り学習する。要約後、自分たちの書いた要約の点検をグループで行い、それからクラス全体に向かって発表した。
■英語の授業 天声人語の教材に関しては、現代文での授業の1週間後くらいに、英語で書かれた同じ題材の天声人語を読解し、同様にキーワードなどの抜き出しを行った。文章全体の流れを把握するために、フローチャートあるいはテキストマッピングを用い、文章を図式化することで文章全体の構図を認識するだけでなく、文と文、段落と段落のつながりの理解、文章が論理的に展開されていることを認識させた。
英語の授業では、基本的には日本語で要約を行うが、時には英語での要約も行わせる。その後まず要約の確認をクラス全体で行う。そして、テキストをできるだけ見ずに、自分でまとめたテキストマッピングやフローチャートを見ながら、本文の流れを日本語、英語の順番で説明させる。説明は、まずペアワークで行い、最終的にはクラスの前で発表させるという形を取った。教科書の題材でも同じような流れで行った。
【指導で重点を置く技能 融合・RW融合型より】
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