02年度には、進路指導体制も変えた。2年生の中だるみをなくし、受験に向けて早めのスタートを切るために、3年間を「進路前期」「進路後期」として位置づけたのだ(図2)。2年次2学期を進路後期の始まりとして、一気にガイダンスや進路学習などの進路行事を行い、生徒の意識を受験モードに切り替える。
「9月初旬に文化祭と体育祭に打ち込んだあと、すぐ補習や進路説明会に次々と取り組ませることで、生徒の意識は受験に向けて一気に切り替わります。従来よりも1学期分早くスタートが切れることは、生徒にとって大きな効果があります」(吉川先生)
こうして醸成した受験意識を、3年次末まで持続させる工夫も凝らす。同校では「実践値教育」に基づいて、4年制大志望者全員にセンター試験を受けさせ、学習合宿に参加させる。模試やセンター試験は、国公立大志望者は志望校にかかわらず、5教科7科目受験が必須だ。
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