教科指導最前線・英語

沖 祐介

兵庫県立豊岡高校
沖 祐介

Oki Yusuke
教職歴・同校の赴任歴共に4年目。2学年担任。生徒指導係。英語科通信を月2回ほど生徒に配付し、英語学習のアドバイスをしたり、動機付けを図ったりしている。

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教科指導最前線

英語

音読中心の「直読直解」の指導で入試にも通用する使える英語を

センター試験でのリスニング導入、読解問題の長文化など、 近年、大学入試の英語は実践的な運用力が重視されている。
入試の変化にいち早く対応し、従来の訳読中心の指導から、「使える英語」を身につけさせる指導に切り替えた、兵庫県立豊岡高校の沖祐介先生の指導法をレポートする。

入試を突破するには英語の運用力が必要

 「even for one person…」
 「たとえ1人用でも…」
 生徒がペアになり、スラッシュで区切られた英文を交互に読んでいく。沖祐介先生の授業で行われているスラッシュリーディングの一コマだ。2005年4月から、豊岡高校の1年生では、英語の運用力を重視した授業に切り替えた。
 「今、社会で求められているのは、英語を正確に聴き取り、コミュニケーションできる力です。生徒たちには『使える英語』を身につけて卒業してほしい」と沖先生は言う。
 そんな沖先生にとって、近年の入試の変化は歓迎すべきもののようだ。センター試験にリスニングが導入され、国公立大・私立大を問わず、長文読解の課題文は年々長くなる傾向にある。センター試験、個別試験のいずれにおいても、英語の運用力が重視されるようになってきているのだ。
 「奇麗な日本語に訳そうとすると、通常は文章の後ろから訳します。しかし、長い文章になると、文頭から意味をつかんでいかなければ、時間内に解き終えることはできません。一方、文中に難しい単語はそれほど多く出てきません。いかに単語を知っているかということよりも、いかに英語を読めるかが問われているのだと思います。実践的な英語力を身につけることが、入試を突破する上でも必要になってきていることを感じます」(沖先生)

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