特集 変わる地方国立大

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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地方大発のプランが全国の大学のモデルに

「ACTプラン」「地域共生型教員研修プログラム」「アウトリーチ型遠隔教育プログラム」の3つは、合わせて「地域・大学共生型教師教育システム」として、2004年度に特色GPに採択された。県や市の教育委員会と相互に連携するという全国に先駆けた取り組みが、他大学のモデルになると評価された。全国各地の大学や自治体からは視察の申し出が多い。同大の取り組みは、一地域にとどまらず、全国に影響を与えようとしているようだ。
 2006年度には教員養成GPに「教育臨床実習重視の教師発達支援プログラム」が採択され、2008年度には現行の大学院に加えて教職大学院を設置する予定だ。岐阜大は、これまでの改革の成果を生かし、学校現場での実践を通して「スクールリーダー」となる人材の育成を目指していく。

高校へのメッセージ
◎岐阜大には文学部や理学部がないこともあり、教師になるためではなく、そうした勉強をするために教育学部を志す人たちも相当数います。しかし、教育学部では、学生の教育実践力を養成するという目的を明確にして、地域と結び付いたさまざまな改革に取り組んでいます。そうした特色を踏まえた上で、地元に根差して教師になりたいという意志を持った人たちに、是非入学してほしいですね。

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