こうした指導の結果、生徒に粘り強さが見られるようになった。現役国公立大合格者数は、06年度から2年連続で県内トップ。07年度入試では東京大2名、九州大25名が現役で合格するなど、難関大への合格者も確実に増えている。「以前は、私立大に合格したら国公立大の後期試験まで粘れない生徒が多くいました。しかし、教師が後期試験ギリギリまで生徒と精一杯向き合うことで、生徒も最後まで頑張れたのだと思います」と石山先生は振り返る。
05年度には、単発で行っていた取り組みを整理し、体系化した(図2)。数年前から進路指導担当や各教科のベテラン教師が相次いで定年を迎え、教職員の顔ぶれが大きく変わりつつあった。担当がだれであれ、CDA学習を継続できる体制を整える必要があった。進路指導部副主任の松尾英隆先生は、「以前は、取り組みのたびに準備や運営の方法を確認していましたが、今ではスムーズに進められています」と成果を述べる。
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