生きたデータの見せ方・つくり方 1年生夏休み明けの意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3 模試の重要性を伝える
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図5、6
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■偏差値を1上げるために必要な得点 Excelダウンロード(17KB)
■先輩の模試の成績推移と模試活用法 Excelダウンロード(17KB)
データ作成・加工の POINT

7月に実施した模試結果が8月中旬に学校へ届いているが、個人帳票を配って終わりにするのではなく、模試結果を生かした指導で生徒の意識向上を図っていきたい(2006年6月号本コーナー参照)。まず、初めて模試結果を見る生徒に、個人帳票の見方や偏差値の意味などを、しっかりと伝える必要がある。中学時代に受けた都道府県内に限定したテストや定期テストの感覚で模試を考えている生徒もいるからだ。そこで、(5)などの資料を活用し、1年次から模試の意義や重要性を理解させたい。また、今回の模試を受けっ放しにさせず、解けなかった問題を復習させ、今後の模試に意欲的に取り組ませるためには、この時期から模試の重要性を訴求していく必要がある。その際、(6)のような先輩の模試の成績推移と共に、模試をどのように活用したか、そのポイントなどを一覧にしたものが使えるだろう。

プラスαの一工夫
模試の意味を徹底的に訴求する
模試は「見直しを徹底し、その後の学習の指針とすることで完結するもの」であることを徹底的に訴求したい。特に、復習に必ず取り組ませるためにも、「模試ノート」などを作成させることも有効だ。また、クラスや学年の誤答率を調べ、各教科の誤答率上位5を通信などに掲載するのもよいだろう。多くの人が間違った問題をしっかりと復習させるきっかけづくりになる。
生徒自身に答案を分析させる
「ケアレスミスで点数を落としてしまっていないか」「できたと思った問題がどのように採点されているか」「『相手にわかる』答案となり得ているか」「部分点が多いか、完答が多いか」などを振り返らせ、1点の重さを伝えたい。その上で、解答・解説集を基に復習させ、弱点を早期に克服するという意識を持たせ、家庭学習につなげることが重要だ。個人帳票の「設問別分析」をしっかりと読ませるとよい。
受験は団体戦であることを意識付ける
クラス対抗で競い合っていく雰囲気が、学年全体を活性化させることは多い。模試や定期テストなどの、クラスごとの成績を学年通信などで、随時提示していくことも有効だ。

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