特集 生徒を大人にする「生徒指導」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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最後までやり抜くことが生徒指導の最大のポイント

 遅刻指導が成果を上げるにつれ、学校全体で生徒指導を徹底させようという雰囲気が出てきた。生徒指導主事の中根茂先生は、「本校の良さは、最後まで指導をやりきること」と話す。
 「本校では指導法を特に工夫しているわけではありません。ただ、最後の1人まで見逃さず、やりきる指導を行っているところが強みなのです」
 「居残り指導」も同様だ。同校ではほぼ毎週、国数英の週末課題を出す。以前は、提出期限は月曜日で、指導は教科担任に任されており、学年によっては提出しない生徒や、週明けに他生徒のノートを写して提出する者がいた。それを、月曜日の朝に教科担任に提出させ、教科担任が当日中に内容を確認して返却する方法にした。提出しない生徒は放課後に残らせて、必ず最後までやりきらせる。これを1年次から徹底することで、2年次にはほとんどの生徒が課題を提出するようになった。
 「中学校では、課題を提出しなくても、最後まで取り組ませる指導をしていない場合があるようです。1年次の段階で高校はこういうものだと体験させ、課題は必ず提出するように習慣付けることが大切です」と加藤先生は強調する。


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