生きたデータの見せ方・つくり方 粘り強さを育む3年生2学期の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3 志望校を絞り込む材料を提供する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図4,5
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■全国の大学に目を向けさせる面談資料 Excelダウンロード(28KB)
■卒業生が語る大学生活 Excelダウンロード(20KB)
データ作成・加工の POINT

第1志望校、そして併願校を選択する際には、これまでの学部・学科研究、大学研究を踏まえて、全国に目を向けた大学・学部・学科探しを行うことが求められる。しかし実際には、地元大や大都市の有名大ばかりに関心を持っている生徒、保護者もいる。ネームバリューや入試の難易度だけにとらわれない、入学後の満足度を重視した志望校選定の重要性を、生徒や保護者に訴えたい。(4)は、現段階の志望校や併願候補となる大学の情報を表にまとめた面談用資料だ。第1志望については生徒に自ら記入させれば、志望校への熱意を再認識する機会となり、また、併願候補の大学について教師が情報を提供していくことで、生徒の視野を広げることもできる。更に(5)のように、卒業生に大学生活について紹介してもらうのも、生徒に大学生活を具体的にイメージさせ、志望校を絞り込むポイントを整理する上で効果的だ。

プラスαの一工夫
本人の第1志望動機を大切にした指導を
志望校選択への生徒の視野を広げる際も、本人の第1志望を尊重した指導を行いたい。個人面談などで「なぜその大学を目指すのか」を探り、新たな志望校を提示する場合も、そのこだわりに合致した進路を提示するなど、教師の生徒把握や情報収集力が重要になってくる。成績に不安を抱えている生徒ほど、志望校を複数考えさせておく必要があるが、入試難易度だけでなく入学後の満足度に目を向けた指導も大切にしたい。こうした多面的な指導は、出願校決定に向けて、保護者の信頼を獲得し、納得感を与える一助ともなる。
第2、3志望校に進学した先輩の声も収集する
卒業生の声を集めると、第2、第3志望校に進学した生徒であっても、学びたいテーマや将来の目標を踏まえた選択ができていれば、大学生活に満足していることが多い。第1志望校に対する憧れを高めさせながらも、第1志望校以外にも自分が納得できる大学は全国にはいくつもあることを卒業生の声から気づかせたい。なお、このような声を収集する場合、直筆よりもEメールを利用した方が、負担感が少なく、収集の効率もよいようだ。個人情報の管理に十分な注意を払った上で、卒業生のメーリングリストの作成など情報網の整備も進めていきたい。

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