未来をつくる大学の研究室 発達心理学
大宮明子

大宮明子さん

おおみや・あきこ
お茶の水女子大大学院
人間文化創成科学研究科
博士後期課程2年

石田有理

石田有理さん

いしだ・ゆうり
お茶の水女子大大学院
人間文化創成科学研究科
博士後期課程2年

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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大学院生が語る

子どもを前にすると新たな疑問が生まれる

学びの動機
「わかる」というしくみや「言葉」に対する興味

―発達心理学に興味を持ったきっかけを教えてください。

大宮 大学卒業後に家庭教師の仕事を始めてから発達心理学を学びたくなり、お茶の水女子大に編入しました。仕事で小学生から高校生までの子どもに接するうちに、「『わかる』とはどういうことか」「年齢によって理解度に大きな差があるのはなぜか」といった疑問がわいてきたからです。

石田 私は、元々、動物に関心がありました。チンパンジーを研究した本などを読むうちに、動物心理学に興味を持ちました。動物心理学を勉強しようと、いろいろな本を読んだり講義を受けたりしたのですが、次第に動物と人間を分ける「言葉」の面白さに惹かれるようになったのです。お茶の水女子大では、3年次から専攻分野が分かれるため、その時点で心理学を選び、中でも言葉が重要な研究テーマとなる発達心理学を研究することにしました。

写真2
写真2 研究では、まず「問題」(リサーチ・クエスチョン)を明確にし、調査や実験を繰り返してデータを集め、分析するのが一般的な手法だ。

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