―研究内容を教えてください。
大宮 子どもの論理的な思考の発達について研究しています。現在は、幼児を被験者として、「もし~ならば~だ」といった条件推論と呼ばれる文章を、どの程度使いこなせるかを調べています。例えば、「金魚ならば水に棲んでいます。では、水に棲んでいるから金魚なのでしょうか」と問うと、論理を理解している子どもは「金魚もそうだけど、亀も水に棲んでいるよ」などと答えてきます。その結果から、年齢が上がるにつれ、どれくらい正しく理解する子どもが増えるかをまとめています。
石田 私は、子どもがどのように「カテゴリー」を獲得していくのかを調べています。例えば、動物の絵を渡して任意のカテゴリーに分けさせて、分けた理由を聞きます。そうした実験を通して、次第に複雑なカテゴリーを使えるようになる過程などを浮かび上がらせようとしています。
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