生きたデータの見せ方・つくり方 2年生0学期の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標4 担任として1年間を振り返る
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図6、7
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■クラス担任の1年間の振り返りシート Excelダウンロード(20KB)
■クラス担任の1年間の振り返りシート(詳細版) Excelダウンロード(19KB)
データ作成・加工の POINT
生徒だけでなく、教師自身が1年間を振り返ることも重要である。特に、クラスの生徒とのかかわりで、今後も指導を継続させたい内容などを明らかにすることで、次の学年団への引き継ぎの資料にもなる。しかし、クラスの成長や問題点を総括することが重要だとはわかっていても、実際にはその時間がないという場合も少なくないだろう。そこで、(7)のようなチェックシートを学年団の総括の資料とすれば、1年間の成果と課題の一端が見えてくる(なお、ウェブサイトでは、問題点を詳しく書き込めるタイプのシートも紹介している)。
プラスαの一工夫
生徒アンケートを参考にする
1年間指導を受けてきた生徒からの声は、教師自身の指導を振り返る際の重要な視点の一つだ。進路指導、教科指導、課題、面談、模試など、指導のシーンごとに項目を決めて、生徒からアンケートを取る。教師にとっては指導改善のヒントが得られる機会となり、生徒は教師との関係を通して自分の成長や課題を振り返る場となる。
ノウハウを教師間で共有する
新年度を前に、自分のクラスで活用した資料をファイルなどにまとめ、共有できる場所に保存し、今後、すべての教師が活用できるようにする。クラスや学年で積み重ねてきた情報をうまく共有する環境をつくることも、この時期のテーマであることを再認識したい。
「2年0学期」の重要性
文理選択での意識付けを高2の取り組みへつなげる
 

 1年生の3学期は高校入試や卒業式などの行事が多く、教師の意識が生徒から離れることが多い時期である。そして、生徒は学校生活に慣れる一方で、当面の目標や課題を明確に持てないため、気分的に緩んでしまうことが少なくない。「中だるみの時期」といわれる高2だが、その兆候が表れるのは、実はこの時期なのではないだろうか。
 しかし実際には、生徒は文理選択を終えたばかりで、進路観も徐々に醸成され、大学や学部・学科について考える素地もできつつある状況だ。多くの高校で高2の進路学習が本格化するのは、5、6月以降のようだが、高20学期であるこの時期は、将来のことを真剣に考えさせるのにふさわしいタイミングであるはずだ。教師には、そのための具体的なきっかけを与えることが求められ、生徒の意識、目線を上げることができれば、高2の1年を高いレベルから走り出すことができるだろう。


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