入学後、できるだけ早い時期に面談を実施し、生徒をさまざまな観点から把握することは非常に重要である。だが、面談が「教師の情報収集」の場だけになってしまうことは避けたい。また、生徒の抱えている実情をよく知る前に、通り一遍のアドバイスをするような面談になってもいけない。望ましい面談は、教師と生徒が互いの考え、実情を知る場であり、また双方にとって今後の方針を了解し合う場となるものであろう。そこで面談に臨む際には、(3)のような面談シートを各高校の実情や目標に合わせて作成し、あらかじめ記入させておく。多種多様な質問項目を設定することで面談での情報収集の効率性を上げるだけでなく、高校の厳しさを生徒に感じさせたり、日々の生活を見直す観点を理解させる意図もある。生徒が「得るものが多かった」「高校生らしい生活とはどんなものかわかった」と思える面談を実現したい。
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