韓国の小学校で、英語が正規の教科として導入されたのは1997年のことです。韓国では81年から特別活動の一環として、小学校で英語活動が行われていたため、正式導入のときにも、それほど大きな混乱はありませんでした。
小学校の英語教育は3年生から始まりますが、内容はスピーキングなど音声教育が中心です。教科書もイラストを多用し、音声や映像を使いながら、歌やリズム遊びなど英語を楽しむ活動が中心です。
小学校英語の必修化は、中高における英語教育にも変化をもたらしました。中学で音声言語やコミュニケーション能力を重視する授業が行われるようになり、その分、文法の指導は減りました。語彙の面では、小3~6年生の間に計500語を習得させることになっています。高校卒業までに覚えなければならない単語数は変わっていないため、中高の指導内容が充実しました。
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