生きたデータの見せ方・つくり方 2年生夏休み明けの意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

2年生夏休み明けの意識付け

指導の重要性

2年生の夏休み明けは、高校生活の折り返し地点である。学習、進路の両面で、生徒の意識を一段上へと高めることが求められる。だが、この時期は日々の生活に明確な目標を設定しにくく、生徒は中だるみになりがちだ。そこで集団の意識を底上げするために、いわゆる中間層に位置する生徒への働きかけに注目してみたい。生徒気質の二極化が指摘される昨今、中間層からクラスを大きく変える指導の在り方を考える。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
目標1:中間層に注目して実態を把握する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■夏休み後のアンケート(5段階評価) Wordダウンロード(85KB)
データ作成・加工の POINT
夏休みをどのように過ごしたかで、秋以降の生徒の成長は大きく異なる。まずは生徒がどのような日々を過ごしたかを把握したい。部活動などに熱中して充実した生徒や逆に生活習慣が乱れてしまった生徒などは比較的把握しやすく、指導も迅速に行われる。だが、今後クラスの雰囲気をつくっていくのは、ややもすると指導が後手に回りがちな「中間層」である。中間層を上位層や下位層同様に明確な指導の対象として意識したい。(1)のアンケートや2007年9月号本コーナーのチェックリストなどを活用して生徒把握をしたい。
プラスαの一工夫
互いの変化に戸惑う生徒を支える
この時期には(1)のアンケートに加えて、面談や「スタディーサポート」などを通して、生徒の状況を把握することが非常に重要である。夏休み明けの生徒の気持ちは実に多様であるが、生徒自身、クラスメイトを見て「みんな少し変わったな」と感じている。クラス環境の変化に戸惑う生徒を支える意味でも、面談などを通してこれまでと変わらない教師のスタンスを示すことは大切だ。
夏休みの経験や思いを共有する
夏休みに印象に残った出来事や今後の目標などを生徒に発表させたり、オープンキャンパスに行った生徒の報告書を廊下に貼り出したりするなど、生徒の夏休みの経験、成果を共有する場を持つことも生徒の意識を高めるのに効果的だ。

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