2年生の夏休み明けは、高校生活の折り返し地点である。学習、進路の両面で、生徒の意識を一段上へと高めることが求められる。だが、この時期は日々の生活に明確な目標を設定しにくく、生徒は中だるみになりがちだ。そこで集団の意識を底上げするために、いわゆる中間層に位置する生徒への働きかけに注目してみたい。生徒気質の二極化が指摘される昨今、中間層からクラスを大きく変える指導の在り方を考える。