生きたデータの見せ方・つくり方 2年生夏休み明けの意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標2:生活・学習習慣を正す
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図2、3
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■先輩のこの時期の学習時間と過ごし方のポイント Excelダウンロード(20KB)
■「学習時間」と「受験勉強を始める時期」の4象限のプロットグラフ Excelダウンロード(28KB)
データ作成・加工の POINT
夏休み中に生活習慣が乱れた生徒には、早期に指導を行いたい。その際、(2)のように、2年生の夏休みの過ごし方がうまくいった先輩、うまくいかなかった先輩、休み明けに遅れを取り戻した先輩などを紹介する。中間層に位置する生徒にも、その生徒が思い当たる状況と似た先輩例を提示し、極端なケースに偏らないようにしたい。また、9月、10月は学校行事などで授業が休みとなることが多いので、その分、家庭学習をしっかり行うことが重要であると生徒に伝えたい。そこで、(3)のように学習時間と、受験勉強を始める時期を調査し、全体分布を発表することで、危機意識を持たせる。「本格的な勉強は3年生になってからでよいと思ってたけど、既に受験を意識している人がいるんだ」「勉強していたつもりだけどもっと勉強している人がたくさんいるんだ!」など意識付けができるだろう。
プラスαの一工夫
学習時間、生活状況と成績の相関を理解させる
成績の上昇・下降は、生徒自身の努力や1日の過ごし方と強く結び付いていることを、この時期に改めて伝えることは重要だ。1日の学習時間や3点固定(起床・学習開始・就寝時間)の徹底度と現時点の成績の相関を、「スタディーサポート」や学校独自の学習状況調査で生徒に提示する。生徒に、日々の生活の大切さを改めて理解させたい。
生活記録表で 1日を見直させる
この時期、部活動の中心的存在になり、学習時間が確保しにくくなっている生徒も多い。そこで、部活動の時間なども含めた1日の生活記録を付けさせることで、30分、1時間という短い時間でも、工夫次第で学習時間は確保できることを実感させる。同時に、先輩の事例などを挙げる。忙しい中で短時間でも学習を継続することができて初めて、部活動引退後に、部活動にあててきた時間を学習の時間へとスムーズに移行できることを伝えたい。

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