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研究の面白さ
自分の関心に応じて切り口はさまざま |
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能の歴史研究の面白さは、これまでだれもきちんと調べたことがない古い史料に、直に触れられることです。
特にわくわくするのは、新しい発見があったときです。『弱法師(よろぼし)』といって、今もよく上演される人気の曲目があります。この『弱法師』は、世阿弥の時代につくられた作品ですが、その後、上演がしばらく途絶えていました。しかし、江戸時代、5代将軍の徳川綱吉のときに復曲になったとされていて、市販の解説書などにもそう書かれています。ところが、盛岡藩の史料を調べているうちに、綱吉の時代よりも前に『弱法師』が上演されていたことがわかったのです。とても印象深い経験となりました。
大学院生の中には、「黒川能」といって山形県の鶴岡市に古くから伝わる能を研究している人もいれば、海外で能がどのように上演され、評価されているかを研究している人もいます。自分の興味関心に応じて、いろいろなアプローチで研究できるのも、能楽研究の面白いところです。 |
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自分探しをするより社会に目を向けよう |
皆さんの中には「私の個性って何だろう?」と、自分探しに一生懸命な人も多いと思います。でも、自分のことだけに目を向けていても、すべきことやしたいことは見えてきません。
普段から新聞やテレビのニュースなどに触れて、世の中に関心を持つことが大事です。すると「今の社会の中で、自分はこんな役割を果たすことができるかも」という将来像が自然と見えてくるものです。広く社会に目を向けながら、勉強に励んでください。 |
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