VIEW'S REPORT
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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学びの意欲の本質に迫る
体験型学習を目指して

ベネッセコーポレーション「キャリア・エデュケーション・プログラム(CEP)」の取り組み(前編)

高校生の学びの意欲を高めるために、今、各高校では教科学習や学校独自の活動の時間などで、 さまざまな取り組みを行っている。特に、企業訪問や職場体験などの学外活動を 積極的に展開する学校が増える中、学びの意欲の本質に迫る効果的なプログラムとは何か、 ベネッセコーポレーションが有力企業と協同で行う研究事業を通して考えてみたい。

体験型学習を教育効果の高い取り組みにするために

 ベネッセコーポレーション中等高等教育支援室では、2007年度からキャリア・エデュケーション・プログラム(以下、CEP)という体験型学習の研究事業を実施している。
 CEPとは、多様な業種の有力企業と連携し、体験型のキャリア教育プログラムを中高生に受講してもらうというものだ(図1参照)。この研究事業の目的は、学校による企業訪問や職場体験が活発になる中で、体験型学習をより教育効果の高い探究的な学習にまで高めるにはどうすればよいか、その方法を検証することにある。
 近年、生徒の学ぶ意欲の低下を指摘する声は多い。核家族化の進行や地域の大人との関係性の希薄化などにより、生徒がロールモデル(目標にできる大人)に出会う機会が少なくなっていること、学校や塾での学習内容と社会とのつながりが見えにくいこと、更に、大学入試の競争緩和に伴い、入試が学習の動機付けになりにくくなったことなどがその要因として考えられる。そうした中で、学校が企業と連携して実施する体験型学習は、生徒がロールモデルとなる大人と出会い、グループワークで探究を深め、学びと社会とのつながりを体感(文脈学習)する上で有効な手法だと考えられる。
 次ページより、自校で独自の体験型学習を展開しており、CEPにも参加された3校の先生方に、体験型学習を教育効果の高い取り組みにするためのポイントについて語っていただいた。

図1

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