生きたデータの見せ方・つくり方 2年生冬休み前後の学習習慣の定着
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

2年生冬休み前後の学習習慣の定着

指導の重要性

2年生の3学期は、受験に向けての重要な準備期間である。3年生の0学期ともいえるこの時期、生徒の進路に対する視線を上向きにし、自律的な学習習慣を定着させることは、志望実現のために有意義だ。「受験はまだ先」と思い込んでいる生徒に、冬休み前後の時間を利用して、「先を見通した学習計画の立案」や「受験生としての生活を意識した学習習慣の改善」などに取り組ませ、入試本番までの1年をスタートさせたい。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
目標1:学習習慣と進路意識を把握する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■冬休み活用シート Wordダウンロード(45KB)
データ作成・加工の POINT
2年生の2学期は学校行事が多く、また、部活動で中心的存在になるなど、生徒のパワーが学習に向きにくい時期である。そのような状況で「まだ入試本番まで時間がある」「まだ何とかなる」と思い込んでいる生徒を動かしていくには、さまざまな角度からの働きかけが重要になる。そこで、まずは、(1)のようなシートを活用して生徒を動かしていきたい。学習習慣の確認だけでなく、12月の志望校についての項目も盛り込むことで、学習や進路に対して生徒がどれくらい「入試1年前」のリアリティーを感じているかが見えてくるだろう。
プラスαの一工夫
冬休み活用シートを面談などで確認する
活用シートは書かせて終わりではない。「調べておくべき項目は?」「古典分野の模試分析が甘い」など、一歩踏み込んだ具体的な助言をした上で、再度書き直させるなど指導を徹底する。それが、「まだ何とかなる」と思っている生徒を突き動かす原動力となる。
「褒めるべき点」をシートから見つける
活用シートを介した面談では、現在の生徒の取り組みで褒めるべき点を見つけ、積極的に声をかけたい。学習方針や志望状況など、生徒の覚悟に教師が相応に反応することで生徒との一体感が生まれるからだ。特に、模試分析が客観的にできている生徒、目前に迫った冬休みの決意に意気込みが感じられる生徒には評価の声をかけ、モチベーションを高めたい。

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