生きたデータの見せ方・つくり方 1年生春休み前後の学習意識の向上
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標2:先輩のデータで意識を学習へ向かわせる
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■合格大グループ別3年間の評定平均値 Excelダウンロード(23KB)
■合格大グループ別模試成績推移(国公立大合格者) Excelダウンロード(22KB)
■合格大グループ別模試成績推移(●●大合格者) Excelダウンロード(22KB)
データ作成・加工の POINT
この時期は、教師にとっては生徒に対して時間をかけにくい時期であると同時に、生徒にとっても学習意欲が低下しがちな時期である。特に学年末テストが終わると、具体的な目標がなくなってしまい、授業に集中できなくなる生徒も増えてくる。そんな中で、生徒のモチベーションを維持するため、校内実力テストを実施するなど、何とか生徒の意識を学習へ向かわせようとする学校も多い。また、日々の学習が入試に直結していることを、この時期、改めて生徒に訴えることも必要だろう。(3)で、志望大のレベルと評定平均には相関があり「評定平均=日々の授業」であることを意識付けしたり、前年度の合格者の模試偏差値推移を難関大合格者、国公立大合格者などグループごとに集計した(4)で、模試成績を振り返らせたりするなど、データを効果的に活用し、意識を学習へ向けるようにしたい。
プラスαの一工夫
ねらいによってデータを加工する
上記以外にも別の切り口でデータをつくることで、効果的なものになる。生徒に1年生からの評定が重要だということを意識付けしたければ、前年度の3年生の3年間の評定平均値の推移を合格大グループ別に提示するなど、ねらいによってデータを加工していきたい。
定期試験、実力テストの順位との相関を見る
定期試験や実力テストの平均順位との相関を見ることでも、「志望校の合格は、日々の授業の延長線上にある」ことを意識付けられる。学校内でのテストの順位と大学合格実績との関係を気にする保護者は多いので、保護者への提示資料としても有効だ。
集団データと個人データを使い分ける
上記のような集団データを学年の生徒全体に提示することで、学習に対する意識付けはできるが、国公立大を目指しているのに1年生の模試で偏差値50以下を取ってしまった生徒などには、むしろモチベーションを低下させる材料になりかねない。1年生時に模試成績が振るわなかったが国公立大に合格した先輩の個人のデータを紹介するなど、集団と個人のデータをうまく使い分けたい。

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